Forest and Architecture
Summer and Winter School

Homenaje2018



Forest and Architecture
Summer and Winter School
Homenaje2018

概要

目的

屋久島の杉は日本の杉の原種と言われている。
その屋久島杉を育む屋久島の森は、その環境から日本の森の縮図のような特性を持つと言われている。
その自然を観察し学ぶことにより杉の植生 木材の特性を学び日本の木材林業を知ることを目的とする。
そして、もう一つの目的としては、屋久島の杉を使い建築物を作り、木から木材が生まれ建築物になり 人に使われ親しまれていく様を学ぶことも目的とする。

ヴィジョン

このプロジェクトは何年にも渡り行い、多くの学生が学び作り上げる。
作り上げるものは、地域材で地元の人、ここを訪れる人 その多くの人が屋久島の杉に触れられるもの である「バス停」を提案する。島を一周する道がこの島の主な交通路であり、その道の沿いに主な集落 が存在する。森や山に入るのもこの道からである。その主交通路を巡るバスのバス停を造ることは多く の人に地元木材に触れる機会を作る意味で有効な手段と考える。
さらに屋久島のエネルギーである地元水力発電の電力は自立型エネルギーの象徴でもある。
その電力を使った電気バスによりこの路線が運営されれば、さらにエネルギー問題への取り組みに繋がっ ていくことになると考える。高齢化する地元で便利に使える交通網としてバスが見直され再構築されれば 今後の島の生活の役に立つものになるであろう。

プロジェクトが解決する課題

世界自然遺産の屋久島も切実な問題を抱えています。自然減による人口減少です。
これは日本国内各地の地方にも当てはまる問題でもあります。島では 2040 年に島 の人口が 13000 人台からおよそ 11058 人にまで減少していくと統計上予測されてい ます。限界集落が増え、場所によっては廃村になる集落もでてくる可能性が懸念 されています。現在の主幹産業は「医療・福祉」、次に「観光」となっています。
第 1 次産業である林業・漁業・農業に従事する割合は全体の 13.2%(2010 年町役 場調べ)で内、林業従事者は 1.4%(2010 年 91 人)と言われています。本来、島内 木材需要は島内で自給できるにも関わらず、島外からの材が割安であるために木材 需要が高まることがないまま戦後の植林木は枝打ちされずに現在に至っています。
この植林木(地杉)が伐採期を迎えています。今一度、一回転させて再生させてい く機会となります。
世界自然遺産登録後、島には多くの人が訪れるようになり、観光業が発展すること になりました。その背景には「伐採」と「保護」の歴史があります。過去の先人達 が命がけで辿ってきた歴史を、私達の世代が「どう引き継ぐか」が問われています。
「伐採か保護か」という「選択」ではなく、「同時に」「一緒に」「共存する」という ことを考える世代だと考えます。先人の功績と知恵を活かしながら、「保護するべき 自然」と「産業として活用するべき自然」を考え、過去の「ハイブリット」として これからの森林を考えて行く、それがこれからの世代が行うべき、そしてつないで いくべきことです。
人が生きた地域の資源として森や木を尊び、ともに文化を築きあげてきたとするなら ば、このプロジェクトは人材育成と雇用創出だけにとどまらず、文化の厚みにも影響 していきます。建築家を目指す学生と森を育てる林業家がともに森に学び、木材利用 と森林育成の課題を解決していきます。
実施内容(夏)

① 屋久島杉の植生観察 屋久杉の森、古杉の森、地杉の森(林業の森)の森歩きを行う。 : 地元ガイドによる解説
② 屋久島地元杉の 地元木材の特性を勉強する。: 地元林業家による解説
③ 屋久島の杉を使った建物の見学をおこなう。
④ 「バス停」の視察を現地大工と行う。
  • 開催日時(予定)
    2018年8月5日(日)~8日(木)(3泊4日/途中からの参加、離脱は原則不可です)
  • 開催場所
    ①淀川登山口~淀川小屋 ②屋久島地杉加工センター ③島内古民家等 ④長峰区
  • 定  員
    20名
  • 参加費用
    40,000円(サマースクール参加費、宿泊料、食費、ガイド料、保険料含む)
  • 参加費には、東京~屋久島間の移動費は含まれていません。
  • 屋久島集合、屋久島解散となります。(*屋久島へのアクセス参照)
  • 山小屋宿泊となりますので、登山の装備が必要です(*レンタルあり 装備参照)
サマースクール 3泊4日スケジュール
8/5 13:00 集合 @GalleryTABIRA (屋久島空港から徒歩5分、宮之浦港から車15分)
14:00 出発 ~山歩き  淀川小屋にて宿泊
8/6 午前 屋久島の森を散策 ‐森林について学ぶ‐
午後 屋久杉利用の家視察
8/7 屋久島地杉加工センター視察 林業体験(間伐と植林)
8/8 午前 「バス停」現場視察 長峰区公民館
11:30 終了解散 空港、宮之浦港へ送迎
* スケジュールは、天候その他の理由により、予告なく変更する場合があります。
* 8/6~8までの宿泊場所は長峰区公民館を予定。
実施内容(冬)

① 屋久島杉の植生観察 屋久杉の森、古杉の森、地杉の森(林業の森)の森歩きを行う。 : 地元ガイドによる解説
② 屋久島地元杉の 地元木材の特性を勉強する。: 地元林業家による解説
③ サマースクールで視察した現場にて「バス停」を製作する。
④ 地杉で作られた建物見学
⑤ サマースクール参加者製作発表
⑥ 林業家、建築家、観光業者、地元住民の交流会
 
  • 開催日時(予定)
    2019年2月8日(金)~12日(火)(4泊5日/途中からの参加、離脱は原則不可です)
  • 開催場所
    ①白谷雲水峡、小杉谷集落跡地 ②屋久島地杉加工センター ③⑤⑥長峰区 ④屋久杉自然館 屋久島町新庁舎等 
  • 定  員
    20名
  • 参加費用
    46,000円(ウィンタースクール参加費、宿泊料、食費、ガイド料、保険料含む)
  • 参加費には、東京~屋久島間の移動費は含まれていません。
  • 屋久島集合、屋久島解散となります。(*屋久島へのアクセス参照)
  • 公民館宿泊となりますので、寝袋マットの装備が必要です(*レンタルあり 装備参照)
ウィンタースクール 4泊5日スケジュール
②③④
2/8 13:00 集合 @GalleryTABIRA (屋久島空港から徒歩5分、宮之浦港から車15分)
14:00 加工された材を移動
夜 ②⑤&交流会 (地元住民、林業家、地元観光業関係者)
2/9 長峰区公民館 バス停づくり
2/10 午前 ①森の散策
午後 長峰区公民館 ③バス停づくり
2/11 午前④見学会新庁舎等 午後①森の散策 夕方 完成披露&交流会
2/12 午前 参加者による意見交換会 11:30 終了解散 空港、宮之浦港へ送迎
* スケジュールは、天候その他の理由により、予告なく変更する場合があります。
* 2/8~①1までの宿泊場所は長峰区公民館を予定。
屋久島へのアクセスマップ

屋久島へのアクセス

屋久島までの渡航(例)

飛行機
 8 月 5 日 東京羽田→鹿児島 8:05 発 9:45 着 鹿児島→屋久島 10:15 発 10:50 着 徒歩 3 分で GalleryTABIRA

飛行機+高速船
 8 月 4 日 成田→鹿児島 13:15 発 15:20 着 市内泊
 8 月 5 日 鹿児島本港南埠頭→屋久島宮之浦港 9:10 発 11:45 着 12:00 にピックアップ有
 8 月 5 日 鹿児島本港→屋久島宮之浦港 8:30 発 12:30 着 12:30 にピックアップ有

往路

○ 高速船 往復13,440 円(学割)
鹿児島→屋久島
07:30-10:30 ※ 鹿児島市内に前泊
07:45-09:45 ※ 鹿児島市内に前泊
09:10-11:45 ※ 鹿児島市内に前泊
10:20-13:05 ※ 鹿児島市内に前泊
12:00-13:50 ※ 成田→鹿児島 08:00→09:55 ジェットスター
13:20-15:10 ※ 成田→鹿児島 08:00→09:55 ジェットスター
※ チケット入手できず来島時間が遅れる方は別途ご相談ください。

○ 折田汽船 6,600 円(学割)
鹿児島→屋久島
8:30-12:30 ※ 鹿児島市内に前泊

○ JAC 片道 13200 円~ 13700 円 
鹿児島→屋久島
08:10-08:50 ※ 羽田→鹿児島 06:25→08:05
10:15-10:50 ※ 羽田→鹿児島 08:05→09:45

復路

○ 高速船 往復13,440 円(学割)
屋久島→鹿児島    
16:00-18:40
※ 鹿児島→成田 20:10→22:00 ジェットスター10,590 円

○ 折田汽船 6,600 円(学割)
屋久島→鹿児島
13:30-17:30 
※ 鹿児島→成田 20:10→22:00 ジェットスター

○ JAC 片道 13200 円~ 13700 円 
屋久島→鹿児島
15:40-16:15 ※ 鹿児島→羽田 18:30→20:15 JAL
18:00-18:35 ※ 鹿児島→成田 20:10→22:00 ジェットスター

東京~屋久島間のポータルサイト
トラベル.jp  http://www.travel.co.jp/senmon/yakusima/ こちらのサイトより渡航の格安チケット情報を入手可能です。

装備について

必要装備: 上下セパレートタイプの雨具 トレッキングシューズ 登山用ザック(20~30リットルくらいのもの) シェラフ&マット ヘッドランプ

お勧め装備: ストック 1 本(バランス感覚が悪い方、高所恐怖症の方、足腰膝を故障したことがある方)

上記内容は旅樂レンタルも可能です。ご希望の方は以下のサイトよりお申し込み下さい。
http://tabira.biz/yakushima-guide/tozan-rental.html
装備不備の場合ツアー参加をお断りすることもございますのでくれぐれもご注意ください。


■個人装備について

必ずご準備下さい。
朝晩の防寒着(夏場/薄手のフリース・春秋場/薄手のダウン等)着替え2日分(山中泊用です。別途 3 泊 4 日の衣類をご用意ください)
洗面用具(山中では石鹸、シャンプーは使えません)T シャツ ×3  長袖シャツ ×1 ズボン(ジーパン不可)×1 手拭い又はタオル  ゴミ袋 折りたたみ傘、トイレットペーパー 常備薬  保険証コピー 内服薬 (風邪、腹痛、下痢、生理、腰痛などの鎮痛薬)
ペットボトル500ml又はテルモス(水は途中の川で補充できます。スポーツドリンクの粉末があると良いです。)
水着(晴れていれば川や海で泳げます)サンダル(里地、山小屋で使用します)

お勧め装備:帽子 日焼け止めクリーム(匂いのしないもの) 積雪時にサングラス  ザックの中身が濡れないよう貴重品はジップロック等に入れることをお勧めします。


その他情報は右記サイトよりご確認ください http://tabira.biz/soubi101-3.htm



■食事について

アレルギーや好き嫌いなどあれば事前にお知らせください。

■問い合わせ

装備 屋久島へのアクセス 食事についてはoffice@tabira.biz 又は090-5292-8155(田平)まで遠慮なくご連絡ください。

実施体制

氏名 所属・肩書
アンドレア彦根 武蔵野美術大学 非常勤講師 建築家
並木秀浩 日本大学 非常勤講師  建築家
田平拓也 NPO屋久島エコフェスタ理事長
王智弘 NPO屋久島エコフェスタ理事 地球総合研究所研究員
古居智子 NPO屋久島エコフェスタ理事
赤松達哉 NPO屋久島エコフェスタ スタッフ
家山英宜 ( 株)屋久島地杉加工センター代表取締役社長
時寛之 ( 株)屋久島地杉加工センター マネージャー

企画|彦根アンドレア 並木秀浩 田平拓也
協力|NPO屋久島エコフェスタ オメナヘプロジェクト実行委員会 (株)屋久島地杉加工センター 鹿児島県立屋久島高校 屋久島町長峰区 屋久島森林組合
後援|屋久島町教育委員会 屋久島町 鹿児島県 屋久島森林生態系保全センター 
協賛|チャネルオリジナル株式会社 
スクール事務局|NPO屋久島エコフェスタ 代表田平拓也
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田815-31
TEL 0997-43-5956 office@tabira.biz


HomenajeProject(オメナヘ・プロジェクト)について

オメナヘとはスペイン語で畏敬という意味があります。
HomenajeProject とは自然との再会を通じて、音の記憶、森の記憶、森の遷移について音楽家、写真家、絵本作家、作家そして林業家に学んでいくプロジェクトです。